グリーフケアを超えて
私はグリーフケアカウンセリングをこれからやりたいなと思っています😊
そしてどのようなグリーフケアをしたいかと考えた時に、ただ苦しみを癒し、和らげてなんとか平和に生きられる状態であったり、死別以前の状態に近づけるということが目的というわけではないと思いました。それを超えるものです。
私が一番伝えたいことは、こうした経験が死別以前の自分とは比較にならないほどの高い視点をもたらし、魂の大きな成長を遂げられるということです。
本当の幸せは自分の中にしかないという真理に気付く大きなきっかけになります。苦しい経験をした人はその経験から気付きを得ることで、以前の自分よりももっともっと飛躍し、魂が望む本当の自分らしい人生を生きられる可能性を持っているんだということに気付いてほしいなと思っています。
幸せは自分の内側にしかない
ただ現実世界の目に見える表面的な環境が整うことが幸せではありません。私は実際の自分自身の経験からそれは頭では分かっていました。
そして死別という経験を通して幸せは自分の内側にしかないんだということが腑に落ちました。また、苦しみは実は幻想だということも大事なポイントです。
悲しいのがいけない、大切な人がいないのは間違ってる、そのような思いは苦しみを生みます。でもそれは真実ではありません。ある意味深い催眠状態と言えるかもしれません。
こうした思い込みを解かしていくということが大切です。
すべての物事は、本当はなんの意味付けもない中立なものなのだという真実が頭の中だけでも理解し、手放しのワークや意識の向け方を気を付けることなどを通して本当に腑に落ちるという経験にたどり着いていきます。
視点が変わると苦しみから自由になれる
物事に意味付けをしなくなると苦しみから自由になれます。
自分を縛っていたのは自分だったのだ。苦しみはそもそも幻想だったのだということがだんだんわかってきます。
悲しいのはいけないことだ、間違っている、などと思わなかったらどうでしょうか?悲しい映画を見たら悲しいという気持ちが湧きますね。でもその悲しみに抵抗するでしょうか?悲しいという感情が間違ってると思うでしょうか?そうではないはずです。
ただ悲しみを悲しみとして感じることができます。そこに苦しみはありません。悲しみという体験を深いところでは楽しんでいるはずです。だから悲しい映画をみんな好んで見に行くわけです。
映画を見ているのと完璧に同じだとは言いませんが、それに近い体験のし方に変わっていくと言えます。
そして、そのような境地になったらもう昔のような苦しい体験のし方へと戻ることはありません。視点が上がるともう低い視点の見方というのはできなくなります。
高いところから世界を見てしまったら、もう忘れることはないからです。死別の体験だけを乗り越えたとしても、別の苦しみの体験というものが待ち受けているかもしれません。
だけど、この高い視点を手に入れてしまえば、どんなことも深刻にならずに進んで行けます。