※この記事は、YouTubeでお話しした内容を読みやすくまとめたものです。YouTube動画でご覧になりたい方はこちらからどうぞ。
最速で死別を乗り越える専門家、グリーフケアカウンセラーのAyaです。
最近、30代から60代の幅広い年齢層の方から、親との死別に関するご相談が増えています。中には親が死を目前にしているけれども、乗り越える自信がないという方もいらっしゃいます。
今回は、親との死別の乗り越え方について、私自身の経験を元にお話していきたいと思います。
大人になっても辛い!?親との死別
私自身も夫が亡くなる1年半ほど前、30代の頃に父を癌で亡くしています。平均寿命よりは早かった死だったこともあり、当初想像していた以上の悲しみを感じました。
私は小さい頃から「親もいつか必ず先に死ぬんだ」と考えることはありましたが、そういう想像をすると、受け入れられる感じがしないなぁと漠然と思っていました。
でも大きくなったらきっと自分も成長するし、結婚して自分の家庭もあるだろうし、親の死もその時にはきっと受け入れられるようになるものだろうなと考えていたんですね。
そして実際に父が亡くなった時は、夫もまだ健在でしたし、娘も生まれていましたが、父の死は想像以上に辛いものでした。小さい頃に想定していたものとはずいぶん違う体験だったんです。
親の死に対する心の準備はできるのか?
大人になったとしても、死別の辛さは経験しないわけではないということを強く感じました。親の死というのは、どれだけ頭で理解していても、心の準備は完全にはできないものなのです。
私の父の病気が発覚した時点で、病状から長くは生きられないというのが予測できました。
その時に父の夢を見たんです。
夢の中で私は小さな子供になっていて、父の片腕にぶら下がって遊んでいました。大人になって実家を出てから父が出てくる夢はほとんど見ることはなかったし、自分自身が子供に戻っているという夢も初めて見たんですね。
夢が教えてくれたこと
その夢を見て、やっぱりいくつになっても子供として親に甘えたいという思いが心の奥底にあるんだと感じました。また、子供の頃に親に甘えられた時期は本当に貴重だったんだなと改めて感じました。
その思いが、今失おうとしている世界にたった一人の父という存在の大きさを感じさせ、失いたくないという思いがあふれてきました。
なぜ親との死別が辛いのか?
みんな大人へと成長していって親の庇護から離れ、自分の人生を切り拓いていくことに精一杯になるので、親という存在が自分にとってどんなものなのかということにじっくり向き合う機会はなかなかないものです。
どうしても親という存在は当たり前すぎて、いなくなって初めて、または死を目前にして初めて自分にとって親はどんな存在だったのか、ということに気づかされたり、もっと話しておくべきだったと感じたり、親孝行すべきだったというような思いが湧いてくるものです。
医学の進歩と期待のギャップ
また、医学の進歩もあって、昔だったら治らない病気が治るようになったり、治療法の選択肢も増えていて、平均寿命もどんどん伸びていっています。
私もそうでしたが、現代の医療技術を使えば平均寿命までは生きてくれるはずという期待を、知らず知らずのうちに多くの人が持っているのではないかと思います。
こうした期待が親の死を受け入れづらくする一つの原因にもなっていると思うんですね。私も実際に父の闘病の際には色々な治療法を探し求めていて、なんとしてでも治ってほしいという思いでいっぱいでした。
平均寿命よりもずいぶん早く亡くなるということは不合理だと思えて、父が死に直面していることを受け入れるのが大変でした。
平均寿命で亡くなっても辛いのはなぜ?
ですが一方で、平均寿命に近い年齢での死であっても、死別の大きな苦しみを感じる方がいらっしゃるのも事実です。そのため、親が長寿だったとしても必ずしも死別の苦しみが軽減されるとは言えません。
その理由は様々考えられますが、私がカウンセリングをしていて多いなと感じる一例は、親への強い罪悪感があるケースです。そのような場合は、親の亡くなる年齢に関係なく長期的な悲嘆に陥ることがあります。
親が本当に望むこととは?
私自身が実際に親になってみて思うのは、親は子供に親孝行をしてほしいと思って子供を産み育てているわけではないんですね。
だから当然、子供に見返りを求めているわけではないですし、また子供も親孝行しなければならないという義務感に縛られる必要もありません。
見返りを求めない親の愛
もしも親孝行をしてほしいという見返りを求めて子供を育てている親がいるとするなら、きっとその人は子育てを通して、見返りを求めることは本当の愛じゃないんだということを学ぶと思います。
なので、子供はどのように振る舞ったとしても、親にとっては子育てを通して愛や学びというギフトを必ず受け取っています。
親の死から学ぶこととは?
そして親の死によって、もしあなたが罪悪感を感じているとするなら、それは親が教えてくれたあなたにとっての学びなんですね。それによって苦しんでくださいということじゃなく、その学びを通してその後の人生に活かしてくださいということなんです。
それが親が本当に望むことです。
後悔や罪悪感についてはこちらの記事も参考にして下さいね。
悲しみや孤独感への向き合い方
特に罪悪感や後悔がない場合でも、親の死によって湧いてくる悲しみや孤独感に苦しんでいるとしたら、それももちろん学びなんですね。
- 湧いてくる悲しみも孤独感もどんな思いも否定せずにありのままを認める
- 思いっきり悲しんで思いっきり泣く
- 悲しい理由や孤独な理由を考えたり、これからの未来はこうなるだろうというネガティブな考えを突き詰めて行かない
これらのポイントを心がけることが、苦しみを長引かせないコツになります。
真の親孝行とは?
親が本当に喜ぶことって何だろうって思い出してほしいんですね。
親が本当に望むことは、親の死を悲しみ嘆いて長い間苦しむのではなく、親が生きていた時と同じように自然体で自分らしく生きる子供の姿を見ることが最高の幸せだし、それ以上望むことは何もないはずです。
そして肉体をたとえ脱いだとしても親はいつまでも親だし、その存在の大きさは生きていても亡くなっても変わらず子供の中に残り続けるし、その絆が切れることはないので、いつでも繋がってるんだということを意識してみてください。
ちゃんといつでも見守ってくれているから大丈夫なんですね。
まとめ:今を生きることが最大の親孝行
今のこの人生を自分らしく最大限に楽しんで生き切ることが本当の親孝行なんだということを忘れないでください。
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