苦しい感情に飲まれない方法~今ここに意識を向ける

今この瞬間に苦しみは存在しない

前回の記事で、全財産を失った女性が失った財産に関する思考が浮かぶたびに今この瞬間へ意識を置くことで自分を取り戻したというお話を紹介しました。

苦しみは思考によって生まれます思考している時は過去や未来に意識が飛んでいて今この瞬間にいません。今この瞬間にいることで苦しみが消えます。

今回はエックハルト・トールが提唱している今この瞬間に意識を置く方法についてご紹介したいと思います。

意識を研ぎ澄ませ、自分が今いるいるところに完全に意識を置き呼吸に意識を向け、そして体の内側の生命エネルギーを感じます(体が生きているという感覚を感じる)

とても簡単なことですが、このようにするだけで否が応でも思考からいったん離れて今この瞬間に自分を取り戻すことができます。そしてその瞬間思考から生じる苦しみが消えるのを感じるはずです。

体というのは今この瞬間にしか存在していません。体が在る、というこの感覚に意識を向けるということはつまり今この瞬間に意識を向けるということに他なりません。

また、呼吸も同じで呼吸は今この瞬間にしかできません。呼吸に意識を向ければ今この瞬間に意識を戻すことができます。

極度の緊張場面での対処法

また、エックハルト・トールがある動画の中で話していたことがあるのですが、ある相談者が誰かと話しをして緊張するような相手がいると、今この瞬間に意識を置くことが出来ずに緊張してしまうと言う悩みを話しました。

彼に対してエックハルト・トールは、そういう時は自分の手の感覚、足の感覚など体の感覚を感じてみてと言っていました。難しければ手の感覚だけでもいいと。

エックハルト・トールの言うように、緊張してしまう相手と話すときにあれこれ思考が動き出してしまうような時には、瞬時に手の感覚、手が今この瞬間に在るのだということを意識すれば今この瞬間に意識を取り戻すことができます。

今この瞬間に意識を取り戻せば本質の自分自身に繋がることができます。そこが唯一ハイヤーセルフに繋がることができる場所です。

そうすれば落ち着きを取り戻し、我を忘れて仕事でミスをしたり、そういったことが減り、冷静な判断を下すことができます。

焦る場面ほど体の感覚に意識を向けて今この瞬間へと意識を取り戻すことが大切です。