【死別の落ち込みも怖くない!】レジリエンス(回復力)を高める4つの具体的方法

レジリエンスとは

レジリエンスという言葉をご存知でしょうか?レジリエンスとは心の回復力逆境に負けない力のことです。心理学で使われている言葉です。

死別を乗り越えるにはレジリエンスがとても大切です。今日の記事ではレジリエンスを高めるための具体的方法を4つご紹介したいと思います。

死別においてレジリエンスはなぜ大事?

精神医療、スポーツ、学校教育、ビジネスなど様々な分野でレジリエンスを高めることの重要性が指摘されています。

人は誰でもストレスを受けた時に落ち込まないでいることはできません。

どんな時も落ち込まない鋼のメンタルを作ろうとするのではなく、落ち込んだ時に少しでも早く落ち込みから脱して回復して行く力を高める事が大切だという事です。

死別において心が落ち込まない人はいません。そのような誰でも必ず心が大きく落ち込んでしまうような出来事においてはレジリエンスがとても重要となってくるのです。

落ち込む時期というのも必要です。感情を抑え込むほど反動で後で大きくなって手に負えなくなるからです。落ち込む時はしっかり落ち込み、でもそこで大事なのはレジリエンス(回復力)です。

この心の弾力性しなやかさが大切です。ただ硬いだけではポキンと折れてしまうからです。

ではどのようにしたらレジリエンスを養えるのでしょうか?具体的なポイントは次の通りです。

①苦しみの原因となる思考と感情の特徴を理解する

人は元々ネガティブになりやすい

人は、ポジティブな情報よりもネガティブな情報に意識を向けやすいと言う特徴が脳科学的に証明されています。これは人間が生存率を高めるために危険から自分の身を守るためと言われています。これをネガティビティバイアスと呼びます。

つまり、人はネガティブなことを考えやすいな生き物なのです。そういうものなのだ、と理解しているだけで落ち込んでしまうのは仕方のない事なのだという安心感が芽生えます。

思考ループにハマりやすい

ネガティビティバイアスは自分自身を危険から守るために重要な脳機能ではありますが、一方でこの性質の与える悪い面があります。それはネガティブな思考ループにハマって抜け出せなくなることがあるということです。▶思考ループについて詳しくはこちら 【なぜ死別の苦しみは長引くの?】思考のループを断ち切る

ひとたびこの思考ループにはまり、抜け出さないでいると、ネガティブな情報に意識を向けるほどに脳に強く記憶が何度も繰り返し刻まれて行くので、余計に抜け出せなくなる悪循環にハマります。

例えば、故人の死に関してこうしたら生きていたかもしれない、もっとこうしてあげるべきだったという後悔や、未来への不安や絶について永遠と考えてしまうという事が起こりやすいのです。

思考ループにハマってしまうと、今抱えている悲嘆を余計に大きくしてしまうことになりかねません。

このように思考ループにハマりやすいものなのだ、と知っておくことで対策を取ることができます。

②思考ループにハマっている事実に気付く

「気付き」によって今この瞬間に戻ることができる

「気付き」というものがとても大切です。今自分が思考ループにハマっているということに気付くことが思考ループから抜け出すきっかけになります。

マインドフルネス精神の健康を保つということで今世界中で注目されていますが、マインドフルネスは「今に意識を集中させる」と訳されることがありますが、「気付き」とも訳されます。▶マインドフルネスについて詳しくはこちらから⇒ 【家族の死から立ち直れないあなたへ】マインドフルネスのやり方3選!

今に意識を集中させることはつまり気付きでもあります。気付きは今この瞬間にしか起きないからです。

気付くことによってネガティブ思考ループを抜け出し、今この瞬間に意識を戻すということができるのです。

この気付くという事自体がマインドフルネスの実践という事になり、苦しみから抜け出す実践になります。

③思考の中身を吟味しない

思考の中身をあれこれ分析して行くことが思考ループにハマる原因となります。

特に死別であれば、大切な人を失いもう帰ってくることはないわけですから、それについていくら頭で分析しても納得のいく答えが出る事はありません。これが思考ループとなり苦しみを長引かせる原因となります。

死別の苦しみを癒すには、全く反対の取り組みが必要です。頭で考えないという取り組みです。ネガティブ思考ループに入っている、ということにただ気付くだけでOKです。

考えが湧いてくるのは問題ないですし消そうとする必要はありません。思考も感情も湧かないようにコントロールすることなどできません。いつだって思考も感情も気付いたら湧いているものだからです。

そして、思考や感情をコントロールしようとすること自体が実は苦しみの原因なのです。

ですが、思考ループにハマっていることに気付くという取り組みは大切です。

少しでネガティブ思考ループに気付き、今この瞬間に意識を戻す時間を長くしてクセ付ける事が癒しへと繋がります。塵も積もれば山となります。

④自分を全肯定する

レジリエンスを育てる上で一番大切なのは自分自身を全肯定することです。

心の弾力性、しなやかさというのは、どれほど前後左右に曲がったとしても決して折れないというところが特徴です。

つまり、どんな方向にも心がアップダウンしたとしても良いという事なのです。

心がアップダウンしても、どんな状態であってもそのすべてを良しとする受け入れる事がしなやかさそのものなのです。

死別を経験すると今まで経験したことの無いような落ち込み、心のアップダウンを感じます。ジェットコースターのようにドーンと落ち込んだかと思うと、少し楽な瞬間もあり、でもまたドーンと落ち込むというようなアップダウンを繰り返すことは珍しくありません。

だけどそれは当たりまえの人間の反応なのです。その感情のアップダウンに対してダメ出しをする代わりに、そういう時期があって当たり前なのだ、と自分を認めてあげる事が必要です。

向き合いたくない、見たくない思考や感情が湧いたとしても、それをどうにか見ないように押し込めるのではなく、その存在自体を認めてあげることがポイントです。

思考や感情を吟味するのではなく、その存在があっていいよ、とOKを出してあげるだけです。

今の自分がどんな状態だったとしても、今を認めることでしか次のステップには進めません。今の積み重ねが次の未来を創るからです。現実創造の仕組みはこちら⇒【死別の苦しみは自分で創り出していた?】現実を創造する2つの法則!

毎日続けることがポイント

レジリエンスを高めるためには日々の癖付けが大切です。今回ご紹介した4つは実際にやってみればその効果は小さくとも意外とすぐに感じられると思います。

何となく早く回復しているかも、と感じられればそれはうまく行っている証拠です。日々の小さな心掛けが未来に大きな変化をもたらします。

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