カルマの与える影響

カルマとは何なのか~アジャシャンティ

アメリカ人の覚者アジャシャンティ著「あなたの世界の終わり」という本があります。

これは一瞥体験のような目覚めの体験をした後にエゴが消えるまでのプロセスについて書いた本ですが、悟りを開いていない私のような人にとっても興味深い内容です。

そしてこのような悟り、非二元についての本は、悟りに興味の無い人にとってもこの物理次元を生きる上で知っておくと気付きになることが沢山あるのでご紹介します。

この本の中でカルマとは何なのか、そしてそれが私達の人生にどのように影響を与えているのかがとてもシンプルに分かり易く説明されていたのでシェアしたいと思います。以下はその部分の要約です。

私たちの内部は条件づけられており、別の言葉で言えばカルマです。カルマは東洋から来た言葉で「原因と結果」を意味しており生まれ育った家庭、自分が生きた人生、自分が陥った状況、自分が体験した人生経験から受け取った条件付けです両親と社会は彼らの考え方、信念、道徳、規範で私達の肉体とマインドを条件付けます

これらの全てはコンピューターのプログラムのようなもので、人生の環境、育ち、そしてその他の全てを通じて、人間はあるやり方で振る舞うように条件づけられる、つまりプログラムされます

このアジャシャンティの本ではカルマについて過去生のことは触れられていません。しかし過去生で経験したこと、例えば過去生で溺れて死んだことがある場合、現世で水が苦手だなどそういったことがあります。過去生での経験も私たちの現世での人生を条件付けていることになります。

カルマが苦しみを生む

私たちは実はこうした過去の経験や環境からプログラミングされた思考を真実だと勘違いして生きています。物事は本来中立ですが、それが全くそう見えなくなってしまうのはこのような条件付け=カルマがあるからです。

そして、この条件付けが沢山あるということはブロックが沢山あるということなのでとても生きづらくなります。こうあるべき、べきではないなど沢山の条件付けの中で生きることは苦しみに繋がります。なぜならそうでないものに出くわすたびに不快な感情が湧くからです。この不快さというのはつまり現実に対する抵抗です。

なんでもOKなんだ、という自由さの上に立てばネガティブな感情は湧いてもすぐに消えて行きます

ではどうやって条件付け、つまりカルマを手放すのかと言えば統合など浄化のワークや様々なセラピーなどです。やり方は一つではなく、ワークをせずとも自然と手放されていくこともありますが、統合ワークなどの浄化のワークをする事が手っ取り早いと思います。なにより自分でできるのでお金はかかりません。

カルマを知ると生き易くなる

私はカルマと言うものを知ることはこの物理次元を生きやすくするのに欠かせないと思います。また、死別の体験を受け入れる上でもこのカルマや輪廻転生を知ることは私の場合はとても大きな助けになりました。▶輪廻転生について詳しくはこちら→人は死んだらどうなる?死のからくりと輪廻転生の秘密~エックハルト・トール

私の場合は、なぜ自分に苦しい出来事が起こるのかという行き場のない思いが自分を苦しめました。だけどエナさんの個人セッションを受けて過去生の話を聞いて腑に落ちたのはまさに私が自分のカルマを深いところで知っていたからだと思います。そうでなければ一瞬で苦しみが消えるなどあり得ないからです。私は間違いなく輪廻転生していたのだと確信しました。

このように、輪廻転生の中で自分には全く記憶の無いカルマを抱えていることがあることや、現世で作られたカルマもあるのだと知ることで人生の苦しみもずっと受け入れやすくなります

最近は過去生や輪廻転生を扱った漫画が多く見られるように感じます。だんだんこうした知識が当たり前になって行くといいなと思います。

現世だけで考えたり、カルマというシステムを知らずにこの物理次元で起こる苦しい出来事を受け入れて行くのは難しいと私は思います。このからくりを知らなければこの物理次元はただ不公平で、苦しいだけの世界に見える人も沢山いるからです。

目に見えない世界、スピリチュアルな世界、そして自分の内側に意識を向けるほど自由に、世界が果てしなく広がって行くのを感じられるはずです。