「眠れない」というお悩みにお答えします
魂が成長するグリーフケアセラピーを行っているグリーフケアカウンセラーのAyaです。
グリーフケアカウンセリングを行う中で、死別した方からよく受ける相談にお答えして行こうと思います。第一回目は「眠れない」です。
これはほとんどの方に共通していますね。特に死別してから数か月以内の方はほとんどが当てはまるのではないでしょうか。
あなただけじゃないのでまずご安心下さいね。
それでは、死別者によくある「眠れない」というお悩みとどのように向き合っていくべきか、また眠れない時の簡単な対処法についてお話して行きたいと思います。
「考えすぎ」があなたを眠れなくする
家族の一員を無くすと死別直後は何かと手続きも沢山あり、とても疲れているのにかかわらず眠れない・・・そんな方が多いのではないでしょうか。
または眠れたとしても夜中に目が覚めてしまうなど・・・。これは本当に死別者あるあるです。
グリーフケアカウンセリングをしていると、一回目のカウンセリングの直後に久々に沢山寝られたとか、眠れるようになったとか、そういったお話をよく頂きます。
グリーフケアカウンセリングを受けて、苦しみには終わりがあるのだということや、苦しみに対する解決策があるのだということを聞くことでほっとするから、のようです。実際にそのような声も頂いています。
きっと皆さんは死別によってこのとんでもない死別の不安や悲しみや寂しさはいつになったら終わるのか、打つ手はないんじゃないだろうかという出口の無い暗闇に閉じ込められたようになっているはずです。
その大きな大きな不安感によってあれこれ考えが湧いてきてぐるぐるぐるぐるネガティブ思考ループにハマってしまって覚醒状態になってしまうわけです。(思考ループの断ち切り方についてはこちら⇒【なぜ死別の苦しみは長引くの?】思考のループを断ち切る)
そして、その暗闇にも実は出口があるのだという事が分かっただけで一気にほぐれて急に眠れるようになるというようなことが起こるのだろうなと思います。
眠れないあなたへ~苦しみには終わりがあるから大丈夫
眠れない今の自分も認めてあげる
今、眠れない症状が出ていたとしてもそれは本当に普通のことなので、まずは眠れないのは普通なのだ、仕方ないのだと今の眠れない自分を一旦認めてあげて下さい。
ありきたりに聞こえてしまうかもしれませんが、実際に夜眠れないなと感じる時、夜になって眠る段階に入った時になるとついつい「眠れないのをどうにかしなきゃ!」と焦っているなんてことはよくあることです。
ぜひ、実際に眠れない!と思った時、むしろ今は眠れないのが当たり前なんだと自分に言ってあげて下さいね。
そして、ただ目をとじて布団に入っているだけでも疲れというのは取れて行くので焦り過ぎないで下さい。
私もよく眠れなくなります
私は小さいころからなのですがなかなか眠れないことが良くあります。次の日早く起きなければいけないような時ほど必ずと言っていいほど眠れないタイプです。
それがストレスになり過ぎて一睡もできずに次の日の朝を迎えて仕事に行くなんてことも今まであったくらいです💦
そんな私は死別直後ももちろんすんなり眠れるはずもなく・・・。
でも眠れないのをどうにかしようともあまり思っていなかったので、あぁまたいつものことか、と言う感じだったので眠れない事自体にはそれほど悩んでいませんでした。
このように「あぁまたいつものことか」とつぶやいてみるのもいいと思いますよ。
眠りに入りやすくするための効果的な2つの方法
1. 身体の重みを感じる
考えすぎると覚醒状態になって眠れなくなると書きました。このため、考えから離れるということをすると眠りに入りやすくなります。
具体的な方法としては頭ではなく首から下の身体の感覚に意識を向ける事です。
首から下の身体の感覚をただ感じながら体全体の重みを感じてみて下さい。ずーんと布団に乗っかっている体の重みを感じてみるだけです。
または、呼吸に意識を向けるというのでもOKです。吸って、吐いて、その様子をただ感じてみて下さい。肺が膨らむ感じ、息を吐く感じをただ感じてみて下さい。
体の感覚に意識を向けると思考が止まるため心が落ち着きます。これはマインドフルネスといって今この瞬間に意識を向けるという事になります。▶マインドフルネスについて詳しくはこちら 【家族の死から立ち直れないあなたへ】マインドフルネスのやり方3選!
2. 呼吸に意識を向ける
こちらは私が小学生の頃に始めた眠れない時の対処法です。といっても大したことではないですが。
それは、ただ呼吸に意識を向けるだけ!です。
私は小さいころからどうも眠りに入るのが苦手で、なかなか寝付けなかったり夜中に目が覚めたり、そんな子供でした。
小学校に入ると遠足に行って寝泊まりする行事があり、いつもと違う環境の中で寝る時に早く寝なきゃ!と思って余計に眠れなくて焦る、みたいな悪循環にはまってしまうという状態でした。
この焦りとか不安の心理状態から何かに意識を向けたくなったんです。そして思いついたのが呼吸。「そうだ!呼吸に意識を向けよう」そう思ったのが始まりです。
ただ何も考えずに息が口から入って、肺に入って、そして口から出て行くその様子だけを感じ続けます。寝るまでずっと。そうすると心が穏やかになっていつの間にか眠ってしまいます。
ぜひ一度やってみて下さいね!
でも、眠れなくても死なないし、最悪どうしても眠れなかったら次の日会社があったとしても休んだっていいわけです。
自分を眠れなくさせている不安を全部取り除いてあげてみて下さい。
当カウンセリングでは眠りに入りやすくなるためのワークも含め、死別を乗り越えるためのワークの実践も行っています。
実際に眠れるようになったというお声を沢山いただいています。死別の苦しみや不眠に苦しんでいる方はぜひお試しカウンセリングを体験してみて下さいね☆