【死別をきっかけに最高の自分を開花させる】ハイヤーセルフに繋がり自分軸で生きる

死別をきっかけに最高の自分を生きる

この記事では、死別という大きな苦しい経験があなたにとってどれほど大きな成長の可能性を秘めているか、そして死別の経験を使って最高のあなた自身を体現して(ハイヤーセルフとして)生きるための方法を、父と夫を亡くした私の人生を通した気付きを元にお伝えします。

死別という苦しい体験は、なぜこんなことになってしまったんだ、なぜ自分ばかり辛い思いをしなければいけないのか、そんな気持ちをもたらすものです。だけど苦しい体験ほどその反対の最高の体験を得るチャンスなのです。

人生に起こることは意味の無い偶然の連続ではありません。全ての体験は自分を高みへと磨き上げて行くためのきっかけなのです。

死別後の人生をどのように生きたらいいのかと途方に暮れていたとしても、死別という体験をこそ使って全く新しい生き方にシフトできるということを私の体験を元にお伝えします。

ハイヤーセルフとは

ハイヤーセルフというのは、高次元に存在している自分の意識体のことです。最高のそして本質の自己のことです。

ユング心理学の「セルフ(自己)」

ユング心理学で似たような概念に「セルフ(自己)」というものがあります。ユングの言うセルフというのは自我が中心にある意識と無意識の両方を含んだ心の全体性の中心であるとしています。

例えば、あらゆる手を尽くしても解決できないような問題に直面した時に、今までの段階とは異なった高次の解決を得るというようなことが起こることをセルフの働きだとしています。(参考文献:「ユング心理学入門」河合隼雄)

ユング心理学のセルフの構造

ハイヤーセルフに近付くには~自分の中のネガティブを統合する

ユング心理学の自己実現

ユング心理学では、自己実現とは自分の中の劣等な部分と直面しそれを統合してゆく努力のことを指しています。

セルフという高次の自己へ向かうために自我の統制を乱しているコンプレックスを自我に統合してゆく、つまりコンプレックスに対峙してコンプレックスを解消して行く必要があるということです。ちなみにこのような意味でコンプレックスという言葉を最初に使ったのユングです。

コンプレックスはカルマやブロックやネガティブとも言えます。つまり自己を何らかの形で条件付けて制限してしまっている事柄です。これは必ず誰しも持っているものです。▶自分への条件付け、カルマについてはこちら

死別の苦しみもまた自己への条件付けによる制限が原因です。死は悲しいものだ、あってはならない、自分は大切な人が死んだら生きていけない、自分は大切な人がいなければ幸せになれない、という自分への条件付けによって苦しみが生まれているのです。

幸せは本当に外にあるのかというとそうではありません。外は自分の内側の反映でしかないからです。(▶現実の創られ方についてはこちら)幸せはいつでも自分の内側になるんです。それに気付くには自己を条件づけて制限しているネガティブを手放して行くことが必要です。

あるがままの現実への抵抗を手放す

人間は良い悪い正しい間違いというような、生まれてきてから植え付けられ続けてきた様々な観念によって自分を条件付け制限しています。こうした制限がカルマやコンプレックスです。簡単に言うと自分の中のネガティブです。

ではその自分の中にあるネガティブっていったい何なのか、というとそれはあるがままの現実への抵抗です。

それはこの記事の上のアイキャッチ画像の雲のように体中にまとわりついているイメージです。その雲によって自分が隠れてしまって本当の力、つまりあるがままのナチュラルな自分の力を出せないでいるわけです。

重要なのは、自分が心地良く生活できないほどマインドを占領してしまっているこのようなネガティビティ、つまりあるがままの現実への抵抗を手放して行くという事です。こうした抵抗感というのは、手放すことで消えて行きます。

手放す方法は様々にあります。死別のような大きな苦しい体験については手放しのワーク(▶詳しくはこちら)であったり、マインドフルネス(▶詳しくはこちら)を行うことを私はお勧めしています。手放しのワークは私自身が死別を実際に乗り越えた方法です。

ただ、手放しの方法は一つではなく、自分がしっくりくるものやピンときたものを試して行くことが良いと思います。重要なのはワークではなく、心地良い自然体の自分で生きることだからです。だからこそいつでも自分の中のしっくりくる、一致しているというような感覚を大切にすることが何より重要です。

あるがままの現実への抵抗を手放すとどうなるのか

本当はあれをやりたいけど・・・・・できない。と思っているようなことが必ず沢山あるはずです。でもその抵抗感を手放して行けばその本当にやりたかった事へとまっすぐに進むことができるのです。

あなたの本心からやりたいと思うことをブロックする障害物が無くなるからです。

沢山の障害物であるコンプレックスなどがあることであなたの本心からの自然な欲求やひらめきに従う事ができなくなっているわけですが、それらを手放すとあなたが本心に従った行動ができるようになり、本当の能力が開いていきます

あなたが思考ではなく、しっくりくるとか心地良いと感じる体の感覚に従って生きる事があなたの本当の人生を生きることであり、ハイヤーセルフに近付く、自己実現をするということなのです。

私のイメージするハイヤーセルフ

ハイヤーセルフ=最高の自己

20代のはじめくらいの頃からか、私の中にあるイメージがたまに浮かんでいました。

それは、頭の上を見上げると真っ青な空が広がっていてそこに真っ白な雲が沢山浮かんでいます。そしてその雲をどんどん抜けて上の方に行くと「完璧な自分」がいるんです。言葉にするなら、全てにバランスが取れている最高の自己というイメージです。

そこにそういう自分がいるんだと分かるのですが、今の自分からはその存在は雲に隠れて見えません。でも確かにそういう自分がいて輪廻転生(▶輪廻転生について詳しくはこちら)を繰り返してそこに向かっていくんだなぁと漠然と考えていました。

そしていつかその完璧にバランスの取れた自分になるのだろうなという感覚がありました。

ネガティブによって隠れてしまっているハイヤーセルフ

ただ、今の自分の周りには沢山の無価値観などのネガティブなものがぐるぐるくっついていてそういう完璧な自分には程遠いという感覚です。しかし、輪廻転生の中でそれがどんどんはがれて行って最後に美しいすっきりとした完璧な自分が現れる、そういうイメージです。

良い悪いなど沢山の固定観念に取り巻かれてそれに同化している女性

今世ではハイヤーセルフに近づいていくのは無理!と思っていた

また、20代の頃夫とお付き合いをしていましたが、すごく精神的に依存していたと思います。だけど夫のような人がいてもいなくても、完璧に満たされた自分、それが雲の上の高みにいる自分です。

本当はそうありたいしいつかそうならなければいけない、それは分かっている、そういう感覚がありましたが、そこまで行くのがものすごく大変なことだと言うことも分かっていました。

だから今世では無理、今世はそこまで魂の成長はせずに無難に人生を終えようと思っていたのです。しかし夫が亡くなった時に

「あぁ、あの雲の上の自分まで今世で行けということなのか・・・。」

そう感じたのです。見ないようにしていた課題に向き合わなければならないのだな、という感覚でした。

ジャッジを手放して行くと最高の自己に繋がって行く

私たちは長い人生の中で色んなことを学んで行って色んな視点や考えを取り入れて行って成長します。

しかし今度は逆に今まで学んだ知識によって植え付けられた価値観から来るジャッジを手放して行くことが必要です。

今まで学んだものは無駄なのか?というとそういう事ではありません。今までの人生で学んだ全てを理解しながら、同時に全ての物事は良い悪い正しい間違いなどの観念(=思考)による意味付けのないただ在るがままなのだという中立の視点を持つという事です。

観念のベールがかかった目と何もベールのかかってない目

すると、例えば死別は苦しいものだ、悲しいものだという事ですら単なる思考でしかないのだということに気付いて行きます。深刻な苦しみは思考によって引き起こされていたのだというメカニズムに気付くことができます。

そして全ての思考から離れて、ありのままの自分でOKなのだという意識になることで自然体の自分になり、ハイヤーセルフに繋がって生きることができます。本当のあなたらしく生きる上であなたを邪魔していた様々なブロックが無くなるからです。

死別を本当の自分自身として生きるきっかけにする

死別という人生最大の苦しみとも言えるような大きな体験は、魂の成長という視点から見たら最高のギフトになります。これほどの体験をしなければ、自分の抱えている「死は間違いだ、悲しい事だ」というようなあらゆる観念(=思考)から自由になることは難しいからです。

人間は自分の思考が事実だと思って生きています。思考や感情が自分自身なのだと信じてそれらと一体化して生きています。

だけど私たちは思考や感情ではありません。思考や感情は勝手に湧いては消えて行くもので、それらが無い時でもあなたは生きています。だから思考や感情があなたではありません。

思考や感情をあなた自身が創り出すことはしていません。創り出す前に既に湧いています。それらの思考や感情を経験しつつもそれにとらわれないことで死別のような苦しみですら乗り越えて行けるのです。