【死別の悲しみの原因は思考です!】悲しみのメカニズムを徹底解説

死別の悲しみが生まれるメカニズム

死別の悲しみの原因を知って楽になる

死別体験は途方もない悲しみをもたらします。この悲しみの原因はズバリ思考です。

この記事では、なぜ思考が悲しみの原因となるか、そして悲しみの原因である思考とどのように付き合えば悲しみを乗り越えられるのか、そのメカニズム具体的方法についてこの記事では徹底解説します。

思考はなぜ死別の悲しみの原因となるのか?

死別の悲しみは思考の中のストーリーによって生まれます。理由が無く悲しみは存在できないからです。

悲しいドラマの中で一番悲しいワンシーンだけを見た時、あなたは悲しいと思うでしょうか。前後のストーリーを全く知らない状態であなたは悲しいドラマのワンシーンだけで悲しみの涙を流すことがあるでしょうか。そんなことは無いはずです。

死別も全く同じです。死別の前後にストーリーがあるからこそ悲しみが生まれます。失った大切な人との数々の思い出があなたを悲しくさせるのです。

過去や未来という思考によってあなたは苦しんでいた

それではそのストーリーとはいったいどのようにしてできるのでしょうか?

過去と未来という時間の流れによって初めてストーリーが生まれています。ドラマと全く同じです。今この瞬間だけであればストーリーが無いのです。だからあなたがもし死別した過去を全部忘れたら、苦しみは完全に消えるはずです。

だけど過去に起こった出来事の記憶や未来への思いがあるからストーリーになるのです。

私は夫と死別した直後にあまりの苦しさに、記憶がもし全部消えたらきっと楽になれるんだろうななどと思ったこともありました。夫に関する記憶という名のストーリーに苦しんでいるという事を感じたからです。

過去や未来は思考の中にしか存在できない

ところが、その悲しみの原因となるストーリーを仕立て上げている過去も未来も、実際には今あなたの目の前には実際には存在せず思考の中にしか無いものなのです。

過去や未来というのはあなたの思考の中だけに存在する概念なのです。

たとえタイムマシーンで実際に過去や未来に行ったとしても、そこであなたは過去を「今」経験することになるのです。経験は今この瞬間にしか起こらないからです。今この瞬間に過去や未来を直接体験することは決してできません。

私たちは常に今この瞬間だけを経験しながら生きているだけです。直接触れられるもの、直接感じられるもの、直接経験できるものというのは今この瞬間だけです。

そして時間も同じく思考の中にしか存在しない概念です。時間も概念で、今この瞬間だけが続いているだけです。

今=事実
過去=思考

未来=思考

思考の中に過去や未来というストーリーが存在し、そしてそのストーリーによって悲しみが生まれているという仕組みなのです。つまり、

思考(=過去や未来=ストーリー)  = 悲しみを生む原因 

という事なのです。

このため、思考の中に浸れば浸るほど、入り込めば入りこむほど悲しみを色濃く感じるということです。思考ループの中にいることが悲しみを増幅させるのです。

マインドフルネスが心を穏やかにして脳を活性化させると言われているのは、マインドフルネスによって思考から離れ、今この瞬間に意識を置いた状態を作り出す助けになるからです。マインドフルネスは今この瞬間に意識を置くという意味です。▶マインドフルネスについて詳しくはこちら→【家族の死から立ち直れないあなたへ】マインドフルネスのやり方3選!

死別の悲しみを乗り越えるにはどうしたら良い?

思考の特徴を理解する

これまでお話して来たとおり、死別の悲しみの原因は思考であるという事が分かったと思います。

この思考とどう付き合っていくか、という事が死別の悲しみを乗り越える上で欠かせないポイントとなるのです。

思考を攻略するためにはその特徴を知っておく必要があります。思考の重要な特徴は以下の2つです。

思考の特徴①事実ではない ②勝手に湧いてくる 

思考の内容は実は事実そのものではないんです。思考は五感を通して経験しているこの世界の全てに名前を付け、そして意味を付け、ストーリーを作り出しています。それが思考です。

この世界の全ては本来名前も意味も何もありません名前も意味も人間の観念が作り上げたものであって事実ではありません。事実というのはただあるがままです。▶この仕組みについて詳しくはこちら→【死別の苦しみは自分で創り出していた?】現実を創造する2つの法則!

人の死であってもそうなのです。死は悲しいことだ、あってはならないことだ、というのもまた生まれてから植え付けられてきた観念に過ぎません。

事実はどうなっているかというと、死があるだけです。死は悲しいものだ、辛いものだ、間違っている、というのは事実に対する解釈です。

思考が事実ではないことに気付くと、死別に関するネガティブな思考が湧いて来たとしても、(事実ではない)思考が勝手にただ湧いてきているだけだと感じられるようになります。

そうすると死別に関するネガティブな思考が湧いたとしても苦しまなくなって行ったり、または苦しみなるほど考えに入り込まなくなります。思考を信じて入り込むと肥大化して行くので思考が湧いてることに気付くことは大切です。

思考に気付けるようになると死別の悲しみを手放せる

人は通常思考と一体化して生きています。思考を事実だと思い込んでいる人がほとんどです。ですが実際はそうではありません。思考は単なる人間の観念の集積に過ぎないからです。

思考が事実ではないという事を見抜き、思考が勝手に湧くたびに思考に気付くという事ができるようになると死別に関する苦しみから徐々に解放されて行きます。

思考はシャボン玉のように浮かんでは消え、浮かんでは消え、をただ繰り返しているんです。だから思考が浮かんでもそのまま放っておくだけで絶対に消えて行くものなんです。

そして思考に気付き放っておくことで思考と自分の間に距離が生まれてきて一体化しないでいられるようになって行きます。

思考と一体化しないでいられるということは、死別に関する悲しみの思考が湧いてきても、映画を見るように眺められるという感覚に近い状態になります

悲しいという思考が湧いても苦しくなくなって行きます。悲しいという感覚自体も当然弱まります。

悲しみそれ自体は実は苦しみではありません。悲しみなどのネガティブな感情や不都合な現実に対する抵抗が苦しみです。だから、抵抗が無くなると苦しみは終わります。

思考に気付きやすくなるための具体的方法

手放しの呼吸ワーク

思考に気付きやすくするためにはネガティブな感情を手放すワーク(▶具体的なやり方はこちら→【死別の苦しみを手放す!】簡単・呼吸のワーク★効果絶大3ステップ)がおすすめです。感情と思考はセットになっています。このため、ネガティブな感情を手放して行くことで思考に結果的に気付けるようになって行くのです。

死別の悲しみなどがあまりに大きい状態ではなかなか思考に気付くことができないのも事実です。このため、手放しのワークをやりながら思考に気付けるようになって行くと死別の悲しみを手放す近道となります。

マインドフルネス

また、マインドフルネスも思考に気付くための方法の一つです。自分がやりやすいものをやると良いです。▶具体的なやり方はこちら→【家族の死から立ち直れないあなたへ】マインドフルネスのやり方3選!

瞑想

瞑想もまた思考から離れるために世界中で行われている方法の一つです。企業、学校で取り入れているところもあります。

瞑想とは、目を閉じて思考が湧いて来ても何もせずただ放っておくということです。それによって思考が収まって来て今この瞬間に意識を置きやすくなります。そして心が落ち着いてくるようになります。

ただ、死別のような経験をすると思考があまりにも沢山あふれ出し過ぎているため、瞑想すること自体がとても難しい場合があります。私自身も死別直後は瞑想自体ができませんでした。瞑想状態というのは誰でも目を閉じれば簡単に入れるとは限らないからです。

このため、まずは呼吸を使った手放しのワークやマインドフルネスをやってみることをお勧めします。その後落ち着いたら瞑想など他の方法も取り入れて行くと良いと思います。

魂が成長するグリーフケアセラピーではもう一歩進んで、死別の苦しみの根本原因を直接解放するワークなどを通してより早く死別を乗り越えるサポートをしています。数か月で当初とは比較にならないほど楽になったという声を多数いただいております。興味のある方はお試しカウンセリングにお申込み下さい。

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